今回は釣行報告より、仕掛けの話しが重要ですぞ。
保存番ですね。
スタッフ山口(義)です。
6月24日 土曜日
平戸、関勝丸
にお世話になりました。
倉敷の羽根岡さんから同行依頼な計画、ZIAI的タイミングはB級なのだが、やるからには、真剣にやりましょう。
もう一つ、久しぶりにスタンディングしかも手巻き!! です。
筋トレ、チャレンジでした。
ほら!もう過去形に!!
ハイ!見事にホゲました。
若いスタッフにこんな会話すると、「ホゲました」て何ですか?と?、世代が違いますね(笑)
凪予報は外れ、波に翻弄され。手持ちでさえ、何やってんだか判んなくなります。
まぁそんな言い訳しても、3人連れの方が
「22kgのビッグサイズとコアラ」
の釣果!!指を咥えて見ていました。
「挫けない」「そんなに甘くない」、「懲りない」よりもそんな胸中が本音でやって行きますよ!!
ではでは話しは本題へ
「ウキのキザクラ 」には、ウキ以外にオフショア用品もありまして、今夏、船アラの仕掛けが発売になりました。
その名は
AMAMI kizakura boat brand
「大物 泳がせ仕掛け」
ナイロン80号
針28(オリジナル)
全長4メートル(上糸)
捨て糸対応仕様
北部九州の船アラに特化した、バーチカル流し向けの仕掛けです。
狙いはアラ(クエ)などの大型魚、30kg前後まで、保証はしません悪しからず(笑)
エサは活きたイカ
(活きアジや活きサバでも可能)
(デッドベイトは?です)
竿とリールは泳がせ釣り専用(ガチンコ)が基本。
使用する鉛は、100~150号、水深よりも潮流に合わせます。
狙う水深は、30~120メートルです。
道糸(PE)の先に大型スナップを付けて、繋げれば完成。
(捨て糸もですが)
その説明させていただきます。
○先ず始めに、泳がせ釣りの仕掛けには、大きく2通りに区分されます。
一般的な、枝が長いタイプ
と
バーチカル特化の、枝が短いタイプ
です
前者は、市販品も多くあり、目に手にする機会があるでしょう
後者は、市販品が少ないです。
船長やショップあるいはスタッフのがいくつか目にします。
今回の商品は、後者のタイプです。
・一旦反れますが、アラ(クエ)が、どこに(棚)に居ると思いますか?
「海底だろ」良く聞く答え!間違いでは無いですが、私の経験上、意外にも、「海底から4~7メートル」や「瀬の頂上」でした。
飛び掛かる事もあるでしょうから、全てではありませんが、「縦」に広く探れるので、釣り方に少し手を加えれます。
バーチカルの魅力は、ダイレクトな反応です。
船(船長)との意志疎通・共同作業で、魚礁に向かい(流れる)ます。
エサの反応、前アタリ、本アワセ、どこでも、ドキドキで魅力満点です。
その体験をしてもらいたい、釣ってもらいたい仕掛けです。
○次に少しマニアックな分岐の説明です。
枝が短い仕掛けの欠点は、針・エサの近くに分岐部分がある事です。出来れば見せたくない。
しかも、投入と回収においてエサは回転するので、絡む事になります。
毎回絡むなら、ストレスにしかならず、釣りどころではありません!!
特に分岐部分が回転しないタイプは、絡み易いと断言します。
※※その両方を解消したのが、今回のタイプです。※※
ストレートのハリス→強度維持
上下のスリーブ→敢えて低強度の締め込み
ビーズ→サルカンの補助
中央のサルカン→捨糸の強度に合わせた極小
の仕様になりました。
実際には、捨糸の結びにも工夫をするので、その効果は絶大です。
又、絡んだ場合の解除方法も案外簡単なのは、今回釣行で再認識しました。
メインハリスをVの字にすると鉛の重さで、ほどけます。(鉛は船縁から外に宙ぶらりんに)
○次に最大の課題である、長さの設定です。
答えから言うと
枝長→60センチ
上糸→4メートル
捨糸→2メートル(自分で付けて下さい)
枝長の理由は、魚の実寸と丸呑みした場合の予測です。
(40kgで胃袋まで55センチ)
過去の経験では、枝20~30センチでも実積があり問題は無いのです。
加えて重要なのが、捨て糸とエサ位置の関係です。
これは各釣り人のエサがどの高さにあるか?を知るヒントであります。
捨て糸を2メートルにすると、エサ位置は「鉛から1メートル上にある」実に簡単明瞭です。
外れた設定?について。
ここ数年、枝も捨て糸も1メートルを見かけました、海底近くにエサを置きたい為と思いますが、どうなんですかね?
結局、エサと鉛を魚に見せていると私は思います。
(自分的に有り得ない)
上糸が4メートルの理由は、狙う魚の最大長寸の2倍プラスアルファ。
1,5メートル・50kgとして、魚に擦れるかもしれません。
魚礁にも擦れるでしょう。
長すぎると船上で扱い難い。
そこを上手く調整しました。
(実際の商品は、手作りの為若干の誤差がありますが、問題はございません。つまり枝と捨て糸の長さが重要)
商品の部材・その他について
●ハリスはナイロン80号
透明で柔らかい→扱い易く喰い込みも良い
(柔らかすぎるナイロンや硬すぎるフロロカーボンはオススメしません)
●針はオリジナルの28号
他に類のない、少し長めの軸と少しのネムリ、両方からの刺さりに有効なカネリ無し、刺さり優先のテーパー。
(これはエサに刺すのにも優位でした。)
(再利用される場合は針先をチェックして、自己責任で判断されて下さい。)
●スリーブ留め
専用のペンチを最大限に活かして、その箇所に応じた強度設定で絞めています。
スリーブはダメと言う声も聞かれますが、本当にスリーブがダメと思われる方で苦情を申したい方は、自分で作って釣って下さい。(悪しからず)
今回の仕掛けの目的には、皆さんやってみたら作れるよ!の提案も含めています。
釣り人に優しく、誰もが使いやすく、を設定しました。
●針は、軸に巻いた後にスリーブ留めにしています。
これは首振りがダメな為の一工夫です。
一番に噛まれて、痛み易い箇所ですが、コレでも切られたりバラシたなら、相手が大きく過ぎるか、よっぽど運が悪いかのどちらかと思います。(悪しからず)
●捨て糸は、各自準備の理由
捨て糸と名前の通り、切れても無くなっても構わないパーツ。
ある程度釣りの経験者なら、8~10号の糸って家に残ってませんか?
それで構わないのです。
新たに買っても、10メートルや特価品で構いません。
捨て糸の長さを、好みに変えれば、エサ位置が変更できます。
狙い方が少し変更できる楽しみを残しております。
●裏技やアドバイスもあります。
・針のチモト補強、不安のある方なら、エポキシボンドなどでカバーする工夫がありますが、喰いに影響するかも知れません。
・枝長に余裕があるので、エソなどに噛られた場合、針だけ結び直し(スリーブでも)て、チャレンジ続行できます。
・どうしても、底ギリギリを釣りたい方は、ダブルスナップサルカンにて鉛を着けます。(いわゆる捨てゼロ)
一般的な泳がせ釣りに近い使い方が可能になります。
・極端に大きなイカエサの場合、枝の間に針を追加しても使えます。
そのやり方はまだ公表したくないので、店頭にてご質問して下さい。
・マイボートでもチャレンジしてほしい。
近年のマイボートは、アジ以外にもイカ狙いも多くいらっしゃいます。
エサとしての利用が可能なので、沖に出れる日ならば、チャンスと思います。
長くなりましたが、この辺にて終わります。
書き忘れた事が無いかな?
24日より4日目、筋肉痛が出てきた、スタッフ山口義則でした。