2021 船アラ釣行 後編【山ちゃんレポート】
2021 船アラ釣行 後編
最近、レ・ミゼに感化されて人生を考えているスタッフ山口義です。
後半の船アラは平戸が舞台、自分も釣りします。
お世話になったのは、全幅の信頼で早福港の関勝丸です。
後半の釣り座を、同一条件を目的に自分の提案形式にします。
右舷胴に、船長や皆の見守りがしやすい理由でビギナーを、
トモは、棚上げで早く当たるのでベテランもしくは年配や船に弱い方を、
ミヨシは、既に釣果を出した余裕のある方を、
左舷胴は、自分中、高確率なのでスペシャルゲストもしくは欲の深い方。(冗談です。)
スキルアップも計ります。(棚上げで早く入るのは逆に前からの時もあります。)
先ずは7月11日(日)
右舷胴に堀田氏(初)、トモに原氏・平田氏、左舷ミヨシに自分、左舷胴に梶川氏、右舷ミヨシに本園氏。
宇久島の東側から北側を攻めるコースです。
早くて9時と最後の2時頃に ZIAI の予測です。
スローでマッタリとしてても緊張は残す感じでの時間待ち状態です。
「スカタン」 一瞬でエサイカをとられる、齧られる症状。
おそらく、小型の魚の反応ですが本命の時も、勝手にこう呼んでいます。
数度繰り返すと、それさえ無くなり、ZIAIに突入するも、反応の無さに1流し休みます、次の自分、或いは誰かに来ないか?、希望を隅っこに平田氏と四方山話。
と、原氏が叫んだ!!
ヘルプに近寄る自分と船長だが手を出せない、竿も糸も強烈に張って曲がっています。
聞くとリール3回巻いたけど動かない、とここで3回頭を振ってラインブレイク。
回収した仕掛けは根元を50センチだけ残っていました。
モンスター居ますよ!!
この釣りで「今のはデカカッタ」とアルアル話ですが、本当にデカイ奴でした。
大きく北部に移動、これを機に自分は仮眠。
実績ポイントでも相性が悪いって意外にあります、自分はここで、船長が選んだからやり遂げます。
結果が出たのは梶川氏、小振りながらも本命「坊主の年が無い」と豪語します。
続いて待望の堀田氏もヒット!!、でも「何か違う?」と良型ヒラメに複雑な笑顔でした。
その後、早潮となり青物を追加するも待ちの時間。自分も、集中力が途切れて、休み釣りを繰り返します。ところが、仕掛けが傷み30分前に終了、誰か?の希望を残します。
ラストに来たのは本園氏!! 急遽参加したチャレンジ精神への報酬、粘った甲斐が有ります。何かを持っていますね!! 小型ながら今シーズン3匹目ゲットでした。
続いて、7月18日(日)
右舷胴に佐藤氏、右舷トモに山口氏、左舷ミヨシ本園氏、右舷ミヨシ堀田氏、左舷胴に田中氏、左舷トモに自分です。
方向は生月と五島の中間を北上するコース。
起伏の激しいポイントで、船長の指示を守るのが前提です。
前回と同様の ZIAI も午前は無反応、と言うより、指示合わせに苦労します。
酷い場合はPE高切れ、プラス1メートルのアドバイスも、底を擦って「アタリ」と勘違いする場面が多い、慣れてくるのを待つ事に。
朝のZIAIが抜けますが慣れた判断で、自分の釣りに集中、10メートルの指示にプラス2メートル、根の頂上を意識するとヒット!!
本命みたいに良く引いたのでもしや? も、良型ヒラメでした。チョピリ嬉しい釣果です。
連続ヒットも高級ボッコ!! に苦笑い、仕掛けが傷み交換、勿体ないです。
今日も「スカタン」が多い、その先に繋がらないジレンマです。
未だ早潮に慣れない場面もあるので、各自に寄り添い冗談話しつつレクチャーです。
田中氏、仕掛けが払い出した場合は送る、送り過ぎと思えば10メートル程回収し落ち着いた頃に棚取りをする、要は、この時の後方は船底に潜る状況なのでオマツリしやすく回避する事、実戦交えてる最中にもやはり「スカタン」「左舷胴の確率」が表れます。
続いて佐藤氏、かなり馴染んでいたので、ポテンシャルに期待したいが、
「前回と全く違い、正直カルチャーショックを受けました。」
「夢のサイズへの挑戦ですから頑張って下さい。」とエールを送ります。
その最中、田中氏の竿先が気になると、やっぱり来た‼️
直ぐにヘルプに入り竿を立てて、ゆっくり巻く体制に入ります。
サイズ予測も10kgオーバー確実が見えますが、一瞬にしてブレイク???ナゼ???
回収するとストロングクエ25号が普通の針金みたいに伸びていました。
おそらく地獄部分で貫通しなかったのが原因。「運が悪い」ん~残念!!
(自宅でペンチで再現してみました。簡単には伸びないです。)
堀田氏との会話で、「山口さん近づくと何かが起きますね?」との意見。
この理由は簡単です、意外にも船上の会話が糸を通して仕掛けに伝わります。
魚からすれば、オヤ?何か騒がしいぞ?何だろう? で興味を引かせる。
「イヤイヤもっと違う理由ですよ」と信じ難い堀田氏。
そんな堀田氏にラストにヒットします!!
ところが呆気なくブレイク!!~~~その理由は仕掛けが抜けました。
本人はかなりのショックを受けたので、部位は非公開です。
「出直して来い」そう言われているみたいです。
ヒラメの行方が気になるでしょう?
アラの釣果が欲しい一心で、平戸店にて検量後スタッフにお裾分け。
皆が堪能したのは間違いないでしょう。
3回目は7月24日
珍しく南下します。
右舷胴に青木氏(初)、右舷ミヨシに自分、右舷トモに平田氏、左舷ミヨシに梶川氏、左舷胴に北村氏、左舷トモに原氏です。
移動に時間のかかるエリアなので、自分はのんびり準備。
特に今回は、揺れが大きい予測状況で、置き竿中心の仕掛けを準備します。
実際のローテーションです。
先ずは直結、手持ちにしないと絡みました。分岐から上が長いのも絡む原因か今後の課題。
続いて親子サルカン、絡み激減しますが、結びの末端処理や捨て糸を工夫するのが重要です。
最後は3方ベアリング、最高に絡みません、結び捨て糸は同様に工夫します。
仕掛けのアイデア、工夫が見えて来ました。
(良く聞かれるどの仕掛けが喰うか?は別問題です。釣り方が重要ですよ。)
(その3パターンを並べてみました、参考にされて下さい。)
イキナリそんな話しですか?
ハイ!! 全く反応が無い1日に、各自の思考と試行だけが突き進むのみ。
初めての青木氏は、1日飽きずにドキドキで楽しいと言ってくれました。
4回目は、8月1日
番外編の翌日です。
好き者ですが、体力・スタミナ勝負です。
左舷胴に自分が欲を出します(笑)、左舷ミヨシに北村氏、左舷トモに中山氏、右舷ミヨシに梶川氏、右舷胴に山口氏、右舷トモに平田氏、個人の希望も取り入れました。
ポイントはやっぱり北上、水温問題も考慮されています。
この日は前回と打って変わって、魚の反応が多く忙しい。
1発目は中山氏、根に入るも上手く出たのでゲット。
2発目は梶川氏、ヒラマサついでにコアラもゲット。
前日の魚があるのでもう余裕ですね。
この日一番のZIAI に集中集中。
今日も根の頂上にピンピンのテンションで、2~3メートル切りを意識すると、明確な反応ガッツリと合わせも入り、手巻き後電動オン!!、サイズを確認する様に竿スタンディングに変更すると、一瞬で軽くなった。 「えー!! なんでー??」
回収すると4メートルの仕掛けが1メートルしか無いーー!? 思い出した!!
フロロカーボンの60号を選択してますが、メーカーによってバラつきがありますよね。細かったり太かったり、透明だったり白かったり、見極めも重要なファクターです。
太いのは安心ですが、細いのはリスクが増えます。
要は細いのを使って失敗、反省です、そのハリスの仕掛けは全て廃棄しました。
あーもう悔しいです。
負の連鎖だけは断ち切りたい、その思いが中山氏の2匹となりました。
早潮と払い出しの場面で、北村氏にレクチャーです。
仕掛けを止めたり出したり、回りの仕掛けの向きに合わせたり、投入タイミングを合わせる内容。次の投入、着底ですんなりゲット、続いて丁寧に底を切り上げ追加。(今期3匹)
3年目かな?苦労を重ねた釣果に価値があります。スキルアップが如実に感じます、モンスターフィッシュが近づいています。
ラストを飾るのは中山氏、今日の3匹目、久しぶりの好釣果にご満悦の笑顔でした。
サイズは別として、船中1日に6本、上出来ですね。
ラストは8月8日
何故か、港には車も少ない、逆に見ればチャンスですがどうなるやら?
右舷ミヨシに梶川氏、右舷胴に青木氏、右舷トモに自分、左舷胴に原氏、左舷トモに平田氏、5人の挑戦。
前に3人か?4人か?(後ろに1人)で悩みました。というのも、今シーズンは前から入るパターンが多いが、早潮も多く潜る仕掛けを出して過ぎて回りに迷惑をかける羽目になります。
避ける意味でも、前3人パターンにしました。
東風の予報で、生月~的山大島のコースに向かいます。
実績の高い場所で各自のテンションが手に取る様に感じます。
釣り開始すると、投入のイカが水面で墨を吐くので、高水温が認知できます。
船長に聞くと、予約を断った船もあるそうです。里崎船長も今日でシーズン終了でした。
それでも何とかするのが船長の偉い所。
場所、水温、ベイトを考察し、転々と点々とまさにランガンスタイル。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」、そんな言葉は当てはまりません。
努力にも皆が答えるべく諦めません。その答えがその先にあると、信じています。悪く言うと諦めない。(失礼) でも答えてくれない。
何とか自分の反応も、ガツガツと雑な奴、仕方なく巻くと針に乗る。
無念の~~ E S O!! 勘弁して欲しいものです。
しばらくしての平田氏は、ヒラマサ!! 苦笑いです。
今年のパターンで、ラストにヒットが多いので、粘るものの無念のホイッスル。
夏の始まりですが釣り人の夏が終わった感じです。
総評
平戸の前半が良くて、日程的に失敗かと思います。
小振り中心もモンスター級が確実に居ました。
底ギリギリで小型も狙うか?、高めを信じて大型を狙うか?の違いです。
実際、根のトップ付近で2~3メートル上げた状況にデカイ奴が集中していました。
海況的には小潮でも早い潮を感じ、大潮は更に早くて難攻でした。
大潮の攻略を理解、マスターしてても難しい場面がありました。
個人的に実は、昨年肩を負傷し手術しました、リハビリ後のチャレンジでした。
体を慣らすのも計画です。
初回なんか乗船だけでクタクタに疲れる始末。
前半のサポートも、釣りがしたく、時々お客様の変り身参加。
大半が置き竿です、その為の仕掛けに新たな発見が出来ました。
「本来の体調で会いたい」とモンスタークエが言っています。(笑)
シーボーグ600MJ レビュー
○その圧倒的な利点は軽量です。
私的には置き竿が多かったものの、時折手持ちすると、その差は歴然でした。
○パワーも充分!?
重要ポイントです。
自分の9、9kgやヒラメは軽くクリア
田中氏の時も巻いていく感に問題無し
梶川氏の20kgに至っては、リールのパワーに任せましたから実証出来ました。
工夫的には、竿とのバランスを標準的な竿との組み合わせをオススメします。
自分は硬めが好みですが、体への負担、置き竿か手持ち、仕掛けの絡みを統合した結果です。
○糸巻き量、12号200メートル
良くもあり、悪しくもありでした。
根掛かりで仕方なくクリートで切る場合、高切れのリスクがあります。
残り100メートルになると、良くない状況です。
そこで、針を根掛かりさせない、捨て糸を長く(3メートル程)、指示より高く釣る、根を感じたら早く上げるなど、状況に合わせましょう。
○バッテリー
D,800やS,6000以上の電動リールは大容量のバッテリーが安心で、最近のリチウムイオンは前提の設計です、600MJでは、従来の安価な鉛バッテリー(12アンペア程度)でもその性能に遜色が無さそうです。
(※性能をフルに出すにはリチウムイオンが理想です。)
○カスタム
自分好みですが、ハンドルを5ミリの程度延長カスタムするとヒット時の手巻きが楽になります。もしくはグリップを大きくするのも良いでしょう。
○クランプ
初参加やビギナーで良く見かける、クランプ無し。
丸いパイプ形状のリールシートは、緩みが生じて巻くパワーをロスする原因です。
ダブルロックも安心とは言えません。、クランプでの補助をオススメします。
傷防止のテープを貼る工夫も良いです、生涯に残る魚と対峙するには覚悟も必要です。
因みに、落とし込みなどの場合、リールを下に押さえて締めるると、更に2、3回り安定します。
タックル紹介
竿 オリジナル、セリオラ、アラ専用
ZIAI泳がせ竿、GTG タイプ3 も同スペック 梶川氏使用中
リール D、シーボーグ600MJ
S、ビーストマスター9000 あくまでも予備
(800MJは家で待機)
ライン サンライン8本撚りPE シグロン12号
リーダー サンライン ナイロン60号 5メートル ワインドオン式(後付け可能)
仕掛け ナイロン 80号
フロロ 60号
針 オーナー ストロングクエ25号
直結→親子サルカン→3方ベアリング、先長50~80センチ
鉛 120号(船長指示は100号)
竿受け ミヤロボット
余談
梶川氏のモンスター、20、1kg見事でしたが。やや老体化した風貌に疑問がありました。
そこで、魚のお復習です。
アラが成魚(大人)として認められるのが20kg。(最近は25kgとも)
なので、10kgでもまだ中学生かどうか、更に小さいのは子供や幼稚園生です、自慢には至りません。余計に持ち帰らない工夫は必要です。
ゆっくり慎重に釣り上げると目玉も飛び出さずリリース出来ます。
リリース出来ない場合は、平等に持って帰ります。(何年も坊主の方や仲間内で分ける)
人間の体重も50kgや100kgの方がいらっしゃいます。
場所やエサの状況、色んなシチュエーションの結果、大人になったが大きくならず年齢を重ねたそんな魚です。多分。
さてさて、最終的に消化不良な気持ちで終了しました、正直心残りです。
秋冬はリフレッシュするのが得策か?と落とし込み以外も計画思案中です。
では次回のご報告をお待ち下さい。
まるきん伊万里本店:山口 義則