イカ泳がせでアラ狙い
の前に、“船アラ”と言えば“夏”ですが、以外でも対応してくれる船長(漁師)さん
少ないですがいらっしゃいます。(夏限定の理由は後程説明。)
今回お世話になった船は、友人の紹介で、昨年よりお世話になり、秘かに狙っていました。
今回が3度目の正直!?ですかね、何とか報告いたします。
実は8月からの計画で、埼玉県の久郷さん、福岡県の前田さんと私、情報交換を楽しむ中
日程をやり繰りし予約。この計画のために例年の“落とし込み釣り”を諦め我慢するも
好釣な情報は、ジタンダを踏むしか有りません。
では釣行レポートに入ります。
11月25日午後3時出航
ようやく迎えた釣行日、前述のお二人と現地集合、防寒対策(着替え)と多目の食料(笑い)
もちろん釣り道具も積み込み出航するも、30分程で停止します、ナゼ?
船長「アジを釣るから、でも一人だけ泳がせ入れて下さい。」??
イカの“エサ”釣りですが、船長が釣るのを見るだけ、実績ポイントらしく
泳がせ仕掛けを投入するも不発、目標のアジで終了、五島列島に向かいます。
夕マズメ~夜釣り
1時間半ほどでポイント着、早速仕掛けの準備。夜はイカリを降ろしての釣りで
時間帯も潮止まりに向かうので、海底から3メートルをキープするやり方です。
漁火点灯後しばらくすると海面に水イカ(アオリイカ)の姿を発見
待っていたとばかりに船長は生きたアジを泳がせて連続捕獲。大物は無反応で3時間ほどで断念。
痺れをきらし自分もイカ釣り参戦、2つスッテのライトタックルですが、心配なのでエサ巻きも試します。
底付近から5~10m上を色々な誘いで、ヤリイカ・スルメイカ・水イカなど
トータル10ハイ程楽しめるも潮止まりで終了、仮眠します。
再び本命釣り
夜明け前に起床し移動。漁礁が点在するポイントで、住処(空洞)の前を“しつこく責める作戦”、船長の得意パターンです。
当然、仕掛けが近づくと臨戦態勢です、緊張します。自分も常に手持ちで責めますが
船の揺れも少ないので置き竿に変更すると、怪しい動きが連続発生!!
近くに何か??が居て嫌がっている証拠です!!
同様に久郷さんも反応、両方見ていてドキドキです!!??
2箇所目、更に激しい動き!!
どう臨むか??思案の中、再投入!!又同様の反応!!
2メートルから3メートルそして2メートルに戻して~~~
“ガスガス!!” “ドスン!!” イッキに竿が曲がり本命を確信!!
「竿を立てるよりもリールを巻け、ハンドル1回転・半回転でもいいから兎に角巻く!!」
他人にも伝えている通り、やった!!巻けた!!
少し竿も立てられた、落ち着いて電動リールのパワーオン、スタンディングに変更するも大きさは??~~まぁまぁ、サイズより、船長とで狙って釣れた事に感謝、熱い握手を交わし、本命を釣る事が出来ました。
釣り場 五島列島・中通島東側
釣果 アラ(九州名)73cm 5.7kg
正月に~~~鍋だな!!~~~楽しみです。
その後4箇所程攻めるも、怪しい動きで居る事の判明までで
完全な潮止まりにはアカヤガラが絡んで上がり、ポイント移動。移動後は反応も薄く更に大きく移動します。
向かった先は意外な近場
場所は秘密ですが、こんな場所で??の疑問から自分は離脱し二人のフォローに回ります。
只、船長は真剣で「必ず居る」と断言!!??
前田さんの竿の硬さを考慮し、小さな反応を明確にする目論見で、鉛を100号から120号に変更のアドバイス。
久郷さんのタックルを引き継ぎますが、前田さんの動きに気が削がれます。
本命は来ないよな!?勝手な判断を知っているのか?努力に答えてくれているのか?
突然襲い掛かるようなヒット!!背中の先で二人が大立ち回りに大笑い。
リーリング数回・竿まで立てられたのに、スッポ抜け???
仕掛けは針の周辺がキズだらけでザラザラです。船長の言う通り、絶対!!居ます!!ドラマチックな終了でした。
お土産はイカ三昧
帰港後、必要なイカを残し、土産に振舞うサービス、3人で山分けしても大漁です。
船長の拘りが理解でき、吸収した事は満足な内容です。次回計画を練りたいものです。
夜釣りのゲストも、ダツ・イスズミ・トウヘイ・フカ!にウナギ?が目前に泳いで来て楽しかった。
アジ釣って→イカ釣って→アラを釣る! って“わらしべ的フィッシング”は楽しいぞ!!
使用タックル
竿 まるきんオリジナル泳がせロッド “セリオラⅡ62” 注文生産品
リール ダイワ シーボーグメガツイン750
道糸 PEライン 12号
仕掛け ハリス・ナイロン80号 針・30号 2段針仕掛け
ナマリ 100号と120号
使用遊漁船
功照丸・西川船長(佐世保・相浦港より・瀬渡し三平丸の少し奥)
携帯電話 090-3661-3587
竿受け3個有り・氷有り・電動リール用電源有り・簡易トイレ
通常は夜明け頃から午後2時頃までが1日コース
料金は、1日1隻 チャーター 約\100,000円 の人数割り
(乗り合いも可能・適正は4人までで最大6名まで)
※ご予約の際は、事前に詳細のご確認をお願いします。
エサの確保・潮廻り・釣況などの制限も御座いますが、夏以外でもチャレンジできる船はとても魅力です。
夏は繁忙で行かれない方、乗り合いで気を使いたくない方、年中大物アラを狙いたい方
などなど理由はそれぞれでしょうが、チャンス拡大でチャレンジしてみはいかがですか?
船アラはナゼ?夏なのか?知っていて損ではない話です。
発祥の平戸・早福で、6.・7・8月初旬までの期間限定で始めたからと思います。呼子や宗像方面もこれを見習いある程度の制約が設けられています。
理由は、秋冬に漁師でさえ3日ボウズで引きずり込まれる程の強烈で危険な釣り、果たして釣り客に納得と安心安全の上で乗ってもらえるのか?そんな疑問が問題視されていました。
話し合いは折り合わず、県漁連にも相談をすると、「産卵期が夏で漁礁を産卵場所として集団化(ハーレム)する、雌性先熟(しせいせんじゅく)の習性がある。夏が釣り易い。」との回答。ここから、エサイカの確保も容易なので、迎え入れられる判断をされたそうです。
ん?春のヒラマサ狙いや秋の落とし込みで釣れるじゃないか?と質問が浮かびますが、それは狙ってないので大丈夫との事です。
一応、早福では、シーズン以外にハリス30号から上でイカの泳がせをお客さんに行った場合、違反行為として、船長が罰金になるそうです。
違う見方の意見もあり、「魚が集まって会いに来てくれている時に、その中の1匹と出会える・対峙を楽しむ。」とそんな考えも良いですよね。