デカバンを求めて往復600㎞の大遠征【糸島店 武富の底物師集合!!】
デカバンを求めて往復600㎞の大遠征
糸島店武富です。いよいよ秋磯シーズン本番ですね!皆様は今シーズンどのようなチャレンジをされますか?
私は、70㎝クラスの本イシが狙える鹿児島の甑島、里へチャレンジしました。
福岡から往復約600㎞以上の遠征釣行ですが、それだけ里はとっても魅力的な釣り場なのです。
10月24日の夜から釣友とふたりで車を走らせ、25日に釣りをしてその夜には帰宅するという
強行スケジュールでしたが、とっても楽しい釣行でした(^^♪
お世話になる蝶栄丸の出港地、串木野港に到着したのは午前3時前。やがて蝶栄丸が接岸し
石原船長に挨拶して荷物を積んで4時過ぎに出港しました。
本日は下り中潮の4日目で、満潮は午前11時頃。上げ潮が勝負の日です。
5時前に甑島へ着き、石原船長のマイクの声が船内に響き渡り瀬上がり開始です。アカジョウ(スジアラ)狙いの
釣友はコゴ瀬へ渡り、私は4番の3番向きの釣り座へ瀬上がりしました。ここは上げ潮が本命で
デカバン本イシの実績が高い好ポイントのため胸が高鳴ります。
まるきんオリジナル「石鯛ハリス仕掛け」の威力を実感
今回の目標は、もちろん憧れの70cm超の本イシをゲットすることでしたが、この日もうひとつテーマがありました。
それは、まるきんで発売している石鯛ハリス仕掛けのしなやかなメリットを活かし「いかにスムーズにエサを食わせるか」ということです。
食い込み重視の仕掛けは、49本ヨリワイヤー(径0.54mm)で長さ30㎝。
ハリは14号です。超デカバンが食らいつくと心細い気がしましたが、万が一の時はハンドルドラグのリールが活躍してくれるはずです。
ただ心配だったのは、足場が悪いことでした。
斜めになっていて滑りやすくて足を掛けて踏ん張れる所がないため、大物の強引に襲われて一瞬のスキを見せるとそのまま海へドッポーンは必至でした。
4番は、超A級ポイント3番の近くにある好ポイントです。
滑りやすかったので、ドンゴロスを敷きました。
まるきんオリジナル「石鯛ハリス仕掛け」は
5本入りで¥756(税込)なのでとってもお買い得です
まず海底の様子を把握するためエサを付けずに投入です。竿下の水深はカウンター10ほどで竿2本先で15くらいでした。
起伏はほとんんどなく根掛かりはしないようでした。潮は上げがジワリと当たっていました。
6時半を回った頃、ガンガゼを2個掛けして釣り開始です。
まずは17号のハリを結んだ7本ヨリ38番のハリスワイヤーで瀬際を探ります。
仕掛けは、キザクラ石鯛クッションゴムをセットした宙釣り式です。数投しますが反応がありません。
そこで竿2本ほど先にエサを入れてみました。するとエサがかじられました。
このポイントを攻めることにして、マキエを打ちます。
マキエは、冷凍のガンガゼとバフンウニを解凍して潰したもので、集魚効果がバッチリです。
まるきん糸島店では、基本的に1年中ガンガゼを常備しています(要予約)。
マキエは一遍に入れるのではなく、1投毎、ヒシャクに4~5杯打っていきました。
数投目にいいアタリがありました。でも食い逃げされただけで穂先は舞い込みませんでした。
そこで今度は、自作した49本ヨリ(径0.63mm)のハリスワイヤー(ハリ15号)に替え
オモリも20号から10号に変更します。まるきん石鯛ハリス仕掛けは、切り札としてとっておきます。
その1投目でした。ガンガゼの2個掛けをガツガツと食って、穂先がズンズンと入っていきます。
そして最後に勢いよく突っ込みました。十分食い込ませてから合わせを入れます。
それと同時に確かな手応えが全身に伝わります。相手は大物ではないものの、足場が悪いだけに態勢が崩れそうになります。
それでも何とか持ち直し一気にブリ上げました。宙に舞ったのは2㎏オーバーのイシガキでした。
狙いのサイズではないけど、イメージ通りに手にすることができてニンマリです。
上げ潮がジワリといい感じで当たっており、幸先いい1枚を手にできました。
水温は25℃と高めでしたが、当日の海は大物の雰囲気がプンプン漂っていました。
釣果は手にしたもの、やり取りには不安が残りました。滑り止めで足元にドンゴロスを敷いていましたが
踏ん張りが利かず魚の動きに合わせて自分も移動するため、危うく足を滑らせそうでした。
もし、5㎏クラスの本命がアタックしてきたらと想像したらちょっと怖くなりました。
そこで次を投じる前に周辺を見まわしていると、右側の凸凹の岩が目に入ってきました。
その時「ここしかない」と思いました。強烈なシメ込みに襲われたら、すぐに凹にお尻を入れて座り込み
とにかく耐えて耐えまくる作戦です。過去に内之浦で同じ状況の中、5㎏クラスにノサれて海に落ち込もうとしたとき
瞬時に横のちょっとしたワレにお尻を突っ込み踏ん張って耐えていると、相手はパワーダウンしてやがて浮いてきたことがあったのです。
お尻を突っ込んだとき、痛くないようにドンゴロスをしきました。いろいろ役に立つドンゴロスは2枚持っていきます。
それにもうひとつ気付いたことがありました。このやり取りで足場が悪い時の心強い味方を再確認できたのです。
それは、スノーピークのキーパーセットの活躍です。これは竿尻に取り付けて竿受けにセットすることで
しっかり竿を固定できるスグレモノです。踏ん張りの利かない所で強烈な突っ込みに遭遇しても
レバーを引けばワンタッチで竿を外せるため一連の動きがスムーズにできるのです。
もうひとつ大きな利点は、竿受けと竿がしっかり固定されているので、尻手ロープは竿尻の尻手管に掛ける必要はなく
竿受けに掛ければOKという点です。やり取りの際に尻手管から尻手ロープを外す動作をしなくていいので
より有利な展開が可能となります。仕掛けを打ち返す際も、いちいちロープを付けたり外したりする面倒も省けます
置き竿で釣るときの私の必需品、キーパーセットです。
突然の大物の襲来でもワンタッチで竿を外せるので、慌てることなく有利なやり取りができます。
7時50分頃、また力強いアタリがありました。しかし食い込むまでには至りません。そこで切り札の登場です。
その1投目でした。面白いように一気に食い込んだのです。やり取りを始めましたが、上がってきたのはサンノジでした。
本命ではなかったものの、石鯛ハリス仕掛けの食い込みの良さに感動しました。
9時15分頃、またいいアタリがありました。ガンガゼの1個掛けが簡単に盗られていました。
次もまた同じパターンで進展がありません。
そこで今度は容易に食いにくくするジラし作戦で、ガンガゼを3個掛けにしてエサ巻き糸でグルグルにしてさらに輪ゴムを掛けました。
食い気がいいので、簡単に盗られないようにジラし作戦に出ました。
本命と信じて仕掛けを投じます。仕掛けがポイントには入ると、すぐにゴツゴツと反応があります。
穂先が次第に激しくお辞儀を始め、迷うことなくそのまま海面へ突っ込みました。
ハリのサイズを考慮して、十分に突っ込んでから合わせを入れます。するとかなりの重量感が伝わってきました。
5㎏クラスの手応えです。本命であってくれと願います。一瞬ノサれそうになりますが
身体のバランスを保ちながら何とか耐え忍びます。やっと上がってきました。
でも姿を見てガックリです。期待を大きく裏切るおとぼけ顔のアオブダイでした。
ハリは6㎏はあろうと思われる魚の口元をしっかり捉えていました。
イシダイの口ばしではなかったものの、大型の魚の口元を確実に捉えたオリジナル石鯛ハリス仕掛けの実力を実感できました。
潮止まりが近い10時過ぎ、ガンガゼの2個掛けを素バリにするアタリがありました。
最後のチャンスとばかりに、1個掛けにして同ポイントへ仕掛けを落ち着かせます。
食い気があるアタリでたちまち穂先が急降下しました。かなり送ってから合わせを叩き込みました。
ガッチリハリ掛かりはしているようですが、大物の引きではありません。
勢いよくブリ上げたのは、1㎏オーバーのヒブダイでした。
色物ばかりなので「今度こそ銀色が眩しい本イシよ来い」とばかりに気合を入れて仕掛けを打ち返します。
でも祈り虚しく潮止まりとなり、アタリもパッタリ止まってしまいました。
下げの反転流を期待しましたが潮は入らず、結局、デカバン本イシの姿を見ることなく納竿の1時を迎えました。
でも今回は大きな収穫がありました。
それは食い込みいいオリジナル石鯛ハリス仕掛けの威力を十分体感できたことです。
今度はこの仕掛けで、デカバン本イシと勝負したいです。
当日アタリが集中したのは、正面Aの竿2本ほど先のポイントで、カウンター14~15でした。
船長の話では、B、Cでも実績があるとのことでした。
いずれにしても、里の秋磯はこれからが本番です。
1月頃までデカバンが狙える絶好のシーズンなので、またチャレンジしたいと思います。
食い込み抜群のオリジナル石鯛ハリス仕掛け
お世話になった渡船は、里エリアへ渡してくれる蝶栄丸で出港地は串木野港です。
料金は9,000円で、ご予約は090・7925・5130(受付時間7:00~21:00)です。
甑島、里の底物釣りのお問い合わせは
糸島店(092・325・8088)武富まで。