船アラレポート【山ちゃんレポート】
令和元年 船アラ釣行レポート 第1弾
釣行日 令和元年 6月 1日・2日(土・日曜日)
利用遊漁船 平戸 早福港 関勝丸(里崎船長)
参加メンバー 初日 田中氏4人(広島)山口氏(佐世保)と私
二日目 原・上川氏(長崎)平田・梶川氏(福岡)田崎氏(佐賀)と私
※自分が行きたいから、のお誘いです。決して悪意はありません。
春のアオリイカは改元を祝っているのですかね?爆釣過ぎます。
エギングへの衝動もだが「その近くにアラも居るのではないか?」とか不埒な妄想を起させます。
反面、ツツイカ系は不漁で、抜け駆け的予約もキャンセルに、更にジタンダを踏む事に。
ようやく迎えた釣行当週、連絡時から皆さんのソワソワ感が伝わります。
なんせ解禁初日と2日目ですから、理解できますよね?如何に冷静な顔でいるかが課題でした。
○初日レポート
中潮(最終) 干潮13:13(平戸瀬戸)
毎度のお約束で、午前3時に伊万里店に集合出発。
道中のバイパスが延長され、更に時短・快適に現地着
広島組とも約4年ぶりの再会に嬉しさを超え、浮き足立つ(笑)?
イヤイヤ!高揚感!期待感!ウキウキ感が溢れ、和気藹々な港・船上です。
夜イカ漁から戻り(船長も交代)接岸する関勝丸を見て驚いた!!
フロントデッキに「常設型のテント(ウォーニング)」が追加・艤装されていました。
オールシーズン・オールウェザー快適になるのは必然ですよ。
仕掛けまでの準備とともに、行き先を尋ねると
「中~大潮は早潮で、南か北が良くて、幾らかの高水温を憶測し“南”に決定!!」 約1時間半の移動です。
移動中、釣談議が弾みます。指示棚よりも少し高めを約束・伝達し、いよいよ開始です。
期待とは裏腹なのが世の常で、中々渋い。
渋いどころか、餌の活きイカはずっとピンピンで、1日に5ハイも使わない初日。
根掛りしない程度にギリギリ底付近や、敢えての高め、など手を換え臨戦するも残念。
唯一(イヤ2だ)田中さんの真鯛はゲソ齧り。
自分の多分本命も一噛みのみ、針までもう少しと無念な終了でした。
途中触ったイカが冷たくて、水温低下がその原因と再認識し、この日を終了でした。
まぁ「懲りない釣り人」ばかりですから、次回(来年)も行きましょう。
○2日目レポート
大潮(初日) 干潮13:52(平戸瀬戸)
自分は伊万里店でUターンするように、メンバーを換えて、平戸に走ります。
イカ漁が遅れるので、船を待つ間に、他船やお客さんとも雑談の後、釣座を決めます。
今回は希望者優先な話し合いで決定です。
バタバタと準備をする中、早めに出港します?
遅れたのもありますが、朝1のポイントで“ZIAI”を合わせる算段でした。
しかも港から20分程の近場。開始しても釣り人の気持ちが追いつきません。
この状況で来たら、対応遅れるな?そんな期待通りには行かず
数箇所を攻めて北上します。(前日と間逆で、的山大島方面です。)
生月を通り過ぎ的山大島の北側に移動すると、何とかブリの反応に平田氏も苦笑い。
続いて上川さんがタカバで親戚君ゲット。
「魚が見えただけでも昨日より前進しています。」と皆を宥めて、次にはエソの巣窟か団地かと思うほどの場所に遭遇。
これには船長も堪らず「エサが勿体無い」とぼやきが入り、大きく移動します。
この時既に10時を回っています。
エサの暴れが無く、緩やかに時間が過ぎますが、刻々と“ZIAI”を迎えています。
平戸瀬戸から北北西な場所に、どの位のタイムラグがあるのだろうか?
自分の中で時計(腹時計かも?)が回ります。12~13時を中心と最終2時を予測し伝達。
ラスト2~3時間は気が抜けないのです。
大潮で早い潮流の場合、仕掛けは立たず斜めに入るものの、船長の操船で時より立ちバーチカルが成立します。そうです!!
そこが「激熱!!タイム!!」なのです。
1流しの中でもほんの10数秒~1分程
漁礁となる障害物と船と仕掛けが上手く重なって完成する“ZIAI中のZIAI”な訳で
理解出来る者は、ストイックなまでに集中を切らさず狙い撃ちをします。
理解が難しくとも漁礁を交わす棚が合えば、ヒット率はバツグンに上昇します。
逆に最初の流れに任せてしまうと、棚はボケボケでヒット率はダウンします。
底擦りでのオマツリなんかはご法度で、迷惑になるのでご注意して下さい。
小潮周りの場合は、これが緩くなり、仕掛けが立ち
長く狙える事から、「船アラは小潮周りが良い」と呼ばれています。
この数年、同行者には口が酸っぱくなるほど伝えている、「鉛の底引きしない!!」などもこの理由です。
すでに仲間内では常識であり、証拠に鉛を無くす事(根掛り)が極端に減りました。
自分も10個買っては、3~4年で購入するサイクルです。
実はコレ物凄いヒントです。ご参考にされて下さい。
チョット話がそれました。
潮止まりなのか?完全な干潮なのか?あまり理解不明(動き出しでは無い)もその時が来ました。
田崎さんの竿がズバリと突き刺すも次の引き込みが出ず、若干対応が遅れます。
運良く根に潜らず回収すると7kg程の本命をゲット。
挑戦初期に20kg級の実績はあるものの、苦節7~8年ぶりの釣果。
サイズはともかく、釣れる方向になった事(技量として)に皆から祝福で大騒ぎ
大騒ぎ!! ??
アレ梶川さんの竿が曲がっている!!
(掛って雄叫び挙げたそうですが誰も聞こえてなかったですね。)
しかもベッタリ!!
他のメンバーは田崎さんの為に仕掛けを高切りしていたのに、釣っていたのですね。
慌ててヘルプに入る自分、先に入った船長に仕掛けを託すと「出てくるかも?」の判断
ドラグを緩め道具を離し、待ち直すと「出てきそう!」(少し動いた)
自分に交代し、船長は船を立て直すと「少し動いた」が、もはやここまで。
一度諦め、皆が仕掛けの整理、エサの付け直しを準備していると
1人で巻き始めた
ヤッタ!!行けるぞ!!
再度ヘルプに入り、ドラグを締めて回収速度を指南。
ポイントから船が流されるので、沖にゆったりと浮かぶ巨体をフロントデッキに移動し
船長と自分でギャフにて、無事にランディング。
イヤー良かった良かった!
興奮しているので20kg後半かな?と思いますがそれは検量にて。
船アラ挑戦2年目の3回目、初回と言い、梶川さんは「持っています」。
いろんなジョークや野次が飛び交いますが、気にする事はありませんよ!!
「釣った者勝ち」です。おめでとうございます!!
「ここ数年釣果の無いポイントだったので、これで安心できました。」
「漁礁なのでしっかり棚指示を守ってもらえば、まだ釣れますね。」
と船長も安堵のコメント
2日間ともに2時半まで粘ってもらう船長ですが、干潮のジアイ(ZIAI)を考慮しての判断、恐れ入ります感謝感謝。
帰港・帰路もバタバタに伊万里店にて検量。
長さ:108.4cm
重量:20kg
充分すぎるサイズに、記録更新でした。
贅沢を言えば自分が釣りたいものの、仲間が釣っても嬉しい船アラ、欲を出せば釣れない気がするのも一理。
1回だけ行って釣れないと文句を言うのはご法度で、そんな都合の良い話はありませんよね。
何より静寂からの激震・激動・強引強烈なやりとり・キャッチした感動・喜び・最高の食味、これを仲間と共感する。
こんな魅力満載の船アラは、自分にとっても、道具・仕掛け・小物そして、船・海況・釣り方など
様々な攻略が重なっていると思います。
船釣だから・・・「釣れて当然」「所詮船からなので、誰でも釣れる」
「魚の目先に入れて釣れるのに何が面白い」と思われている方、申し訳ないがそれでは釣れません。
逆に続けている者・釣果を出している者は、理解が深く、次の攻略を楽しみ
挑み続け、成果・釣果の余韻を楽しんでいます。
又、近年のタックルは進化し、置き竿でも対応可能になってきました。
ビギナー・女性・高齢者でも充分狙えます。
20kg級は、人生でも最高の思い出になります。
期間に限りはありますが、挑戦するのに敷居は低くなっています。
夏の思い出作りに、参加されてみては如何ですか。
だから、自分は懲りないメンバーですから、釣れなくても大丈夫。
本店スタッフ:山口 義則 でした。
今回のタックル
ロッド オリジナル セリオラ(プロト)(規格不明)
オリジナル セリオラ(プロト)( ZIAI GTGタイプ3と同規格 )
リール シーボーグ800MJ(PE12号)
アリゲーターバトル20W(PE12号)
仕掛け ナイロン60号5M(リーダー)
フロロ 60号 4.5M(0.5+4.0) (店頭販売と同じ規格)
針 28号
オモリ 100・120号
追伸:燃料高騰の為、料金が値上がりしています。
ご予約の際には船長にご確認下さい。